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市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました

印刷用ページを表示する掲載日:2025年6月5日更新

 5 月 30 日(金曜日)市役所

近年、世界中で起きている紛争など目まぐるしく変動する社会情勢の中、市として平和な社会に貢献するため、市民の皆さんが自ら平和について考え、行動する気風が求められています。 そこで、市は公募による一般市民、高校生を含む有識者らメンバー14 人による平和都市宣言検討委員会を立ち上げ、約 1 年半にわたって検討を重ね、「飛騨市平和都市宣言」を作成しました。

この日は検討委員長を務められた池田丈佑さん(現・東北学院大学 法学部教授)を始めメンバー4 人が出席し、都竹市長に宣言文の完成を報告しました。

検討委員会は、令和5年11月の準備委員会を皮切りに、全9回にわたって開催されました。池田教授による「平和力喪失の時代に平和を創るということ」や「平和の言葉を自分たちで創るということ」と題した講義を通じて、平和について考えるきっかけを得ることから始まりました。その後、市民を対象とした平和に関するアンケートを実施し、寄せられた約740件の意見を丁寧に分析。さらに、宣言に盛り込む言葉の選定や素案に対するパブリックコメント10件についての議論など、さまざまな作業を重ねた末に宣言文が完成しました。

宣言文には、「わたくしたちは、命の重さと地球の尊さ、そしてそれを奪う愚かさを知っています」との言葉に続き、「世界はなお、暴力と無理解、不平等から自由になれていません」との訴えがありました。そして、「あんきで思いやりのあるまちを目指します」と次の目標が掲げられ、「美しい自然と豊かな歴史、伝統を守り続ける」、「お互いの価値観と多様な生き方を尊重」、「誰もが安心して夢に挑めるまちを創る」、「現実を直視し、常に関心を持ち続ける」、「戦争のない、平和な世界を望む」といった5つの行動指針が示されています。

報告会で池田教授は「市民の皆様のお力添えをいただき、市民の言葉でこの平和都市宣言を紡ぐことができました。平和とは雲をつかむようなものですが、市民が何を望んでいるのか、望んでいないのか、様々な意見が集まりました。21 世紀において、飛騨市が地域と世界に向き合う上での指針に位置付けられ、 今後、市民憲章やダイバーシティ宣言と組み合わせて稼働させていただきたいと思います」と述べられました。
都竹市長は宣言文に署名後「時間をかけ、丁寧に作っていただきありがとうございます」と労をねぎらい、「飛騨市に住まれている市民の思いが反映され、まさに市民が関わったという実感の湧く、生きたものになりました。皆さんが意見を十分に出し合った成果で、メッセージ性のあるすばらしいものになりました。戦争は異質なものへの寛容を許さない
ところから起きます。多様性を認め合う限り、紛争は起きず、平和な社会が築けます」と話しました。

今後、検討委員会は「飛騨市平和推進委員会」に生まれ変わり、子どもたちを含む市民が中心となって平和に関するさまざまな取り組みが企画、立案される予定です。

当日の様子​

市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました​​​​
​​​​​​​市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました
市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました
市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました
市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました
市民と共に作成した「飛騨市平和都市宣言」完成報告会が開かれました

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