5月31日(土曜日)船津座
NPO法人 神岡・町づくりネットワークでは『新しい時代への継承と 交流人口の増加をめざして』をテーマに神岡・町づくりシンポジウムを開催しました。当日は会員や地域住民など約150人が参加しました。同法人は設立から20年を過ぎ、ガッタンゴーの運営に留まらず、町づくり活動の輪をさらに広げようとしており、今回のシンポジウムでは活発な意見交換が行われました。
第1部では、元プロ野球選手のパンチ佐藤さんと芸人のウノ山本さんによるトークショーが行われました。夢・挑戦・人との絆をテーマに、パンチ佐藤さんは「三振の原因を研究するように、仕事でも原因を研究し努力を続けることが大切」と語り、前向きに挑戦する意義を強調しました。また、「元気な子どもがいる場所には、元気な大人がいる。逆に、元気な大人がいる場所には元気な子どもがいる」と述べ、地域全体の活力の重要性を伝えました。
第2部では、地域で活動する3名による事例発表がありました。飛騨神岡街づくり実行委員会 委員長・藤田栄さんはイベントを通した町づくりについて、TLSL・立達磨実行委員会 委員長・帰家圭吾さんはだるまを使った町おこしや恋と短歌をテーマにした活動について、NPO法人 神岡・町づくりネットワーク 専務理事・小野雅隆さんはこれまでの活動の経緯や今後の展望について、それぞれ発表しました。
続いて、飛騨市観光協会 事務局長・齋藤由宏さん、濃飛乗合自動車株式会社 代表取締役社長・水野敏秀さん、すみれグループ 代表・井上正さんが登壇し、事例発表者3名を含む6名によるパネルディスカッションが行われました。
「どこにでもあるものではなく、神岡にしかない非日常を提供することが重要」「一度参加すると次も参加したくなるような“物語性”を持たせることが大切」「体験・食・宿泊をセットにする観光の仕組みづくりが有効では」「旅の目的となる“学び”の要素が十分に伝わっていない。町をどう学ぶか、語り手としてのガイドが求められている」といった幅広い視野での意見が出されました。参加者との質疑応答も行われ、会場全体で地域の未来について考える貴重な機会となりました。