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高校生防災士や中学生が地域の防災訓練で講話

印刷用ページを表示する掲載日:2025年6月9日更新

6月8日(日曜日) 朱雀会館

令和7年度の飛騨市総合防災訓練が行われました。当日は、高齢者や障がいのある人、妊婦など避難に時間のかかる人が危険な場所から避難すべき段階である「警戒レベル3」の想定で訓練を実施。建物の上階へ避難する「垂直避難」訓練に加え、ハザードマップ上で危険とされる地域に住んでいる市民は一時避難所への「水平避難」訓練を行いました。

また各地域ごとにそれぞれ独自の訓練を行い、古川町増島町の朱雀会館で実施された向町連合区の訓練では、初めて高校生防災士を招いての防災講話を行いました。区の会合で、防災について若者の声や感覚を聞いてみたいとの要望があり、飛騨市防災士会の事務局長として活躍している北平智久さんを通じ、北平さんの息子で防災士の資格を持つ北平睦人さん(斐太高校1年)へ講話を依頼しました。

当日は、北平睦人さんと、防災ゲーム「風水害24」ファシリテーターの資格を持つ古川中学校2年生の細川翔大さんが会場を訪れ、大勢の参加者を前に自分の言葉でメッセージを伝えました。

北平睦人さんは、災害の発生などで危機的状況におかれても、心の平穏を守るために状況を「正常」と認識してしまう心理的メカニズム「正常性バイアス」などや、地震に備えた家具の固定や備蓄品の確保、避難経路の確認などについて動画やスライドを交えながら紹介。細川さんは、小学生のころに水害や防災について学んで興味を持ち、ファシリテーターの資格を取得した経緯や防災士の資格取得に向けて努力している現状などを紹介しました。

北平睦人さんは「講座で話を聞いても、その場限りになりがち。学んだことを自分ごととしてとらえ、家へ帰って家具の配置を考えたりハザードマップを確認するなど、ちょっとしたことでいいので行動につなげてもらえたら」、細川さんは「自分が行っている防災の探究活動や災害への思いを聞いていただけたら。飛騨市は高齢の方が多いので、中学生も地域の人とふれあうことを大切にしてほしいですし、いざという時は中学生と一緒に避難することなども伝えたいです」と話していました。
この日は、阪神淡路大震災の発災当時の様子や被害の深刻さ、教訓などを伝える映像の上映などもあり、盛りだくさんの内容でした。向町連合区総務部長の稲越須賀夫さんは「防災についてよく勉強されていて、講話はかなり内容が濃かったです。将来が楽しみですね。若者がこうして興味を持ってくれているのはありがたいと思います。こうした機会を市内で広げ、話を聞く場が広がっていけば」などと感想を話しました。

当日の様子​

高校生防災士や中学生が地域の防災訓練で講話
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