6月29日(日曜日)史跡江馬氏館跡公園
国史跡・名勝に指定されている江馬館で、「門前市」が初めて開催され、多くの来場者で賑わいました。
江馬氏館跡は、江馬氏の重要な城郭であり、飛騨市にとっても貴重な文化財です。今回の門前市は、市内外の多くの人にその存在を知ってもらい興味を持ってもらうことで、文化財を守っていきたいという思いから企画されました。
当日は、木製のピンを倒して得点を競うスポーツ「モルック」の体験会や飲食バザー、学芸員によるギャラリートークも行われました。モルックは年齢や性別を問わず楽しめるスポーツで、緑豊かな門前の広場では子どもたちの笑顔があふれていました。
会所では、香川元太郎氏の遺作となる「江馬氏館」復元イラストのラフスケッチの写しが展示されており、この展示は11月30日まで引き続き公開されています。この日は、飛騨市教育委員会学芸員・大下永さんが、復元されていない建物や室町時代の武士の生活、もてなしの様子が描かれていることを解説し、来場者は興味深く耳を傾けていました。
お楽しみ抽選会では飛騨牛や中華そばなどが景品として用意され、会場は終始和やかな雰囲気に包まれました。
飛騨神岡街づくり実行委員会の委員長・藤田栄さんは「このイベントをきっかけに、江馬館に気軽に足を運んでもらえたらと思います。会所の涼しさや、飲み物を飲みながらゆったり過ごせることも知ってもらえたら嬉しいです」と話していました。