7月12日(土曜日)神岡町コミュニティセンター
富山大学と飛騨市が連携事業として行う市民健康講座「和漢薬体験」が、神岡町コミュニティセンターで開催され22名の参加がありました。
当講座は国内唯一の伝統医薬学の研究所である富山大学和漢医薬学総合研究所の専門家を招いて、和漢薬に関する最先端の研究やその成果などについて全5回で学ぶもの。令和5年度より始まり、好評だったため、今年度も引き続き開催することになりました。
今年度第1回目となる講座では、同研究所の早川芳弘教授を招き、和漢薬の基礎や同研究所の概要、そこで行われている研究内容・成果、飛騨市との連携による具体的な取り組みなどについての紹介と和漢薬体験のワークショップを行いました。
早川教授からは、まず代表的な漢方薬である『葛根湯』の主な成分とその効果について解説があり、煎じ薬である和漢薬の作り方の解説の後、実際に煮出したものを試飲しました。その他にも漢方医学や葛根湯と桂枝湯の材料の違いなどの解説があり、最後に参加者は実体験として普段は手に取ることのない葛根湯や桂枝湯に入っている生薬を嗅いだり食べたりすることで漢方薬の特徴などを学びました。
参加者からは「生のものを実際に手に取って触ったり、食べたりすることができた。普段は混ぜたものを服用しているのでどういった生薬があるのか分からなかったが、よく分かり大変良い体験ができた」、「葛根湯と桂枝湯があり、自分に合うものがどちらなのかが分かり良かった」や「先生のお話が分かりやすく、学生も個別にサポートしてくださり、大変勉強になった」などと感想を話しました。