7月12日(土曜日)・13日(日曜日)カムランド
飛騨市神岡町の神岡鉱山の地下1,000mに設置された、東北大学のニュートリノ観測装置「カムランド」の内部が、初めて一般公開されました。より多くの方にこの研究施設を知っていただきたいとの思いから、今回の見学会が開催されました。
カムランドは、直径18mの球形タンクの内壁に約1,900本の光センサー(光電子増倍管)が取り付けられており、液体シンチレータを用いてわずかなニュートリノ反応をとらえることができる観測装置です。また、宇宙から反物質が消えた謎の解明にも挑戦しています。
見学会では、性能向上のための大規模改修に伴い、液体シンチレータが抜かれたことで、タンク内部に入ることが可能となり、光センサーを間近で見ることができる貴重な機会となりました。全国枠と飛騨市枠を合わせて2,775人の応募があり、その中から抽選で選ばれた400人が見学に訪れました。
見学者は、直径50cmのマンホールを通って一人ずつタンク内部に入り、普段見ることのできない光景に驚きの声を上げていました。また、東北大学の研究者らによる説明もあり、内部に広がる光センサーを写真に収める姿も見られました。
見学者の谷上由起子さんと上野有紀子さんは「規模が大きすぎて想像がつかないけど、これが宇宙だと感じました。とても貴重な経験でした」と話していました。