8月8日(金曜日)古川町コミュニティーセンター
大災害に備え、昨年にひき続き11月15日(土曜日)に古川中学校で300人規模の大規模な「避難所運営訓練」が実施されます。飛騨市ではこれまで市主導でさまざまな訓練を行ってきましたが、今回初めて防災士や中学生ら参加者の手で訓練内容を企画することになりました。
訓練は国の交付金と文科省の「学校安全総合支援事業」を活用し、能登半島地震など実災害での災害関連死を防ぐため、避難所の生活環境改善を目的に行われます。
この日は市内の協力防災士や学校関係者らが車座になって、市のお膳立てでなく「自ら考え、動ける人材」の育成、世代を超えた学び合いによる地域防災力の強化を目的に、訓練内容について話し合いました。
会議には認定特定非営利活動法人レスキューストックヤード代表理事の栗田暢之さん(瑞穂市)も訪れ、避難所の現状を踏まえ、各班で出た提案や意見を参加者主体で現実味のある内容にまとめていただきました。
提案には「運動不足を解消するゲームでも楽しめれば」「炊き出しでおいしく食べられる料理が工夫できないか」「市内で採れる薬草を活用した料理をメニューに加えて」「冬季の暖のとり方を考えておくとよいのでは」「自分に合った枕の作り方を知りたい」など、さまざまな意見が出ました。
「避難所に受付を設け、被災者一人ひとりに何かできることはないかといった聞き取りを行うとよい」といった提案もありました。
話し合いの後、栗田さんは「中学生が中心になって企画し、実践する姿を見れば、大人たちも姿勢を正し、好循環を生み出します。町全体が活性化します」などと話しました。
なお、話し合いの内容は夏休み明けに古川中学校へ報告し「防災マイプロ」に取り組む1年生の意見を取り入れたうえ、新たな訓練企画を作り上げることになっています。