8月11日(月・祝) 飛騨市図書館、神岡図書館
文章を書くプロである新聞記者から文章の書き方を学ぶ作文教室「ぶんつく」が開催されました。
朝日新聞の一面コラム「天声人語」の執筆者で知られる神岡町出身の故・荒垣秀雄さんを顕彰して行う作文コンクールの関連事業として、市図書館が朝日新聞と連携し、小中学生を対象に実施。子どもたちに文章で気持ちを表現したり、楽しんで文章を書けるようになってほしいと昨年から始めました。
当日は、朝日新聞名古屋本社の山田理恵記者がオンラインで指導しました。古川会場には4組、神岡会場には3組の親子が応募。夏休みの読書感想文に悩んでいたり、作文がもっと上手に書けるようになりたいなど、それぞれに目標を持って参加しました。
山田記者は、文章を書くコツは「起・承・転・結」だと説明。文章をその4つに分けて書くと読みやすくなったり、読む人が感情移入しやすく共感してもらえると具体例をあげて指摘しました。
読書感想文の書き方では人気アニメのストーリーを例にあげ、「起」で物語の主人公はどんな人でどんなことをするかなどを説明し、「承」で一番心に残ったところや推しの場面、本を選んだ理由などにふれ、「転」で自分だったらこうするなど自分のことを書き、今後こうしたいなどの思いを「結」で書くと良いのでは、などと紹介しました。
参加者は、用意された紙に思いついた具体的な事柄を箇条書きにしました。悩む参加者には「自分のことを書く『転』が一番難しい。それが分かっただけでも素晴らしいよ」「最初から良い文章を書こうとすると手が止まってしまうよ。まず箇条書きで具体的なことをたくさん書き出して。後から文章を入れ替えたりすればいいよ」とアドバイスしました。
旅行した夏の思い出を作文にしようと参加した古川西小学校6年の加藤蓮太さんは「先生の話は分かりやすかったです。起承転結で良い文章になると分かりました。今後、国語の勉強に使ってみたいです」と感想を話していました。