8月25日(月曜日)市役所
第2回飛騨市公共交通会議が開かれ、前回(6月11日開催)承認された濃飛バス・神岡猪谷線の市営化と、平日のみ1日当たり5往復を3往復に減便する見直し案に関して、新たに減便時間帯の移動手段として予約制のデマンド型乗合タクシー「神岡北部乗合タクシー」を運行することが決まりました。
この日、会議には国交省中部運輸局など道路管理者や濃飛乗合自動車、タクシー会社などの交通事業者、有識者ら24人が出席。神岡猪谷線等「ひだまる路線」の見直し、各種事業の進捗状況や次期計画案について協議されました。
神岡猪谷線の見直しに関して、市は今年4月、朝夕の減便時間帯の乗降客と利用目的を調査。この結果、主な目的は「大学研究施設への通所」「富山市内への高校通学」「ガッタンゴー渓谷コースの観光利用」で、乗降客は11人と減便による影響は極めて小さく、代替手段によって対応可能であることが分かりました。
同路線の現況について、市は2015年に廃止した巡回バス「ふれあい号」に代わって、現在は濃飛バスに運行してもらっていますが、近年、利用者が少なく運行経費が増加。国と県の補助金も減額されているため、市は昨年度2,762万円もの赤字補てんを行っています。
都竹市長からは「公共交通というイメージにとらわれることなく、利用者が目的地まで早く、直接的に安価に移動ができる手段を追求していきたい」という発言もあり、地域の事情に応じて公共交通を見直していく方針があらためて示されました。