9月2日(火曜日)山之村小中学校
山之村小中学校で、1967年に発足した歴史ある茂山狂言会による「茂山狂言鑑賞会」が開催されました。
子どもたちの豊かな感性を育み、芸術鑑賞能力の向上を図るとともに、文化的な地域格差の解消を促進することを目的とする舞台芸術等総合支援事業(文化庁巡回公演)として開催されました。
当日は、茂山千五郎さんをはじめ5名の役者が来校。ワークショップと本公演の2部構成で実施されました。
ワークショップでは、まず6年生の国語の教科書に掲載されている狂言「柿山伏」を鑑賞しました。能と狂言の歴史について学んだ後、すり足で歩く動き、大声で大袈裟に笑う表現、さらには「柿山伏」の柿を食べる演技などを体験しました。児童たちは初めは戸惑いながらも、役者の動きを一生懸命真似し、笑顔で楽しそうに取り組んでいました。
本公演では、狂言「仏師」「附子」「蝸牛」の3演目を児童や地域住民が鑑賞しました。役者の表情や動きを間近で感じられる、貴重な体験となりました。
5年生の清水心晴さんは「柿の食べ方が面白かったし、実際にやってみて楽しかった」と話し、6年生の伊後那奈美さんは「基本動作のかまえはきつかったです。『柿山伏』でカラスやサルの真似をしているところが面白かった」と話していました。