9月2日(火曜日)~ 飛騨市図書館、神岡図書館
9月の認知症月間に合わせ、認知症や介護に関する本や資料、おすすめの本を紹介するPOPなどを展示する常設の「オレンジブックコーナー」が、飛騨市図書館と神岡図書館に開設されました。
両館には、認知症についての基本的な実用本や専門書、認知症のご本人が書かれた書物、認知症患者の家族による介護の体験記などが所蔵されていますが、分野ごとに別々の場所に配置されているため、探しづらいなどの問題点がありました。
そこで今回、認知症をテーマに書籍や資料を1ヵ所にまとめることで、認知症について学びやすくするのと同時に、認知症を患ったご本人による直筆のPOPなども展示して、当事者ならではの気持ちやメッセージが伝わるように企画しました。
並んでいるのは、認知症に関する実用本、ご本人やご家族のエッセイや介護体験記、絵本など内容はさまざま。免許返納に関する本もあります。飛騨市図書館には関連書籍84冊、神岡図書館には同じく43冊を配置し、今後さらに増やしていく予定です。他に、認知症になった場合の相談窓口などいろいろな情報を伝えるチラシやパンフレットも合わせて展示し、体系的に学べるコーナーになっています。飛騨市図書館では入口正面「17」番の棚、神岡図書館ではサービスカウンター正面に設置されています。
また、9月中は「認知症月間特集」のコーナーを設け、おすすめの書籍や、認知症の人が穏やかにすごせる小物「認知症マフ」の展示なども行っています。
西倉幸子副館長は「司書の知識だけでは、どんな本を置くべきかが分からないので、福祉のプロの視点も取り入れて棚を作りました。広く役立つコーナーになれば。認知症は誰の身にも起こりうること。不安や嫌だといったネガティブな気持ちだけでなく、認知症を患っても前向きに楽しく生きてみえる方もいらっしゃるので、このコーナーをいろんな方に見ていただきたいです」と利用を呼びかけています。