9月10日(水曜日)宮川下流漁業協同組合
宮川小の児童たちが宮川の生きたアユを手にしながら友釣りについて学んだり、炭火焼きをいただきました。宮川町は古くから川漁が盛んで、現在も多くの釣り人が宮川を訪れます。
そんな宮川流域にある同校は毎年6月に“ふるさと学習”の一環で漁協関係者から宮川のアユについて学び、稚アユの放流を体験しています。こうした活動を続けるうち児童から「友釣りを体験したい」といった声が上がり、体験することになりました。
この日、児童たちは初めて友釣りを体験する予定でしたが、悪天のため川に入ることができず、漁協の長瀬崇参事から友釣りについて学んだり、実際に生きたアユとふれあったりしました。
長瀬さんは長い釣り竿を児童たちに握らせ、仕掛けの作り方や釣り方を教えました。生け簀からオトリに使うアユを取り出すと「捕まえた魚は頭をつかみ、目を指で隠すとじっとしています」と持ち方のコツを教えた後、仕掛けづくりの中で初心者が最も手間取る鼻カンの付け方を教えました。
この後、児童一人ひとりがアユを捕まえ、鼻カンをつけました。初めてアユを手にした児童は「全然生臭くない。スイカの匂いがする。スイカの汁が付いているの?」とびっくり。また、鼻カンをつけるのに悪戦苦闘している児童の傍らでは、長瀬さんが「魚が弱るので鼻カンは水の中でつけてね」とやさしく教えていました。
この後、児童たちは組合員が焼いたアユの塩焼きに舌づつみを打ち「もう1匹上げるよ~」と声を掛けられると、お代りして食べる子もいました。
終了後、3年生の岡田絢斗さんは「アユ大好き!しっぽの焼いたのがカリカリして好き。早く釣ってみたい」と話し、アユをつかむのに苦戦していた1年生の後藤紅さんは「つかみにくかったけど、1回だけつかめた」と笑顔を見せていました。