9月20日(土曜日) 市役所
「ダイバーシティのまちづくり」に向け、2回目となる「ダイバーシティ推進リーダー(仮称)養成講座」が開催されました。
ダイバーシティ(Diversity)とは「多様性」を意味する言葉で、さまざまな違いを持った人々が互いを認め合い、誰もが自分らしく共存できている状態のことを指します。この講座は、さまざまな学びを通してダイバーシティへの理解をより深めてもらい、自分ごととして考えていただこうというものです。
今回は、飛騨市社会福祉協議会の皆さんを講師に迎え、高齢者疑似体験と車いす体験を行い、約20人が参加しました。
高齢者疑似体験は、ゴーグルや手袋、おもり、関節サポーターなどを体に装着して日常動作に制限や負荷をかけ、高齢者の暮らしの大変さを体験するもの。参加者は、介助者の助けを借りながら歩いたり、座った状態から立ち上がる動作、ペットボトルのふたを開けて水をコップに注いで飲む動作、新聞を読む動作などを体験。予想以上の動きづらさに悪戦苦闘し、「これがずっと続くんやもんなあ」などと暮らしの大変さに思いをはせました。
車いす体験では、車いすに乗って自力で動かし、庁舎内や周辺を移動しました。エレベーターで昇降をしたり、ユニバーサルデザインの自動販売機を体験。また、図書館に入ったり、多目的トイレを見学したりしました。駐車場では、グレーチングの段差に車輪をとられたり、トイレへ入る際のわずかな段差でも苦労するなど、車いす生活の大変さを体験しました。
人権擁護委員の泉初枝さんは「腰が曲がってくると動くのがつらいだろうなあと分かりましたし、介助者がいないと暮らしができないのではと感じましたので、そういう方がみえたら声かけをしたいです。車いすの大変さも分かりましたし、自分もいつ同じ立場になるか分からないのだと身に沁みました。今のうちにどれだけでも筋力をつけておかないといけないと思いました」と感想を話しました。









