この日は「みのりの里」の森本義彦さんと重田裕之さんの2人に加え、ボランティアの皆さんが指導に訪れました。森本さんらは、稲の刈り方や刈った稲のしばり方、稲架がけの仕方などを児童にも分かりやすいように指導。「稲を刈る時は鎌で親指を切らないよう、親指を必ず上に向けて稲をつかんで」などとアドバイスしました。

児童らは2人1組になり、稲を刈る作業と刈った稲をしばる作業を分担して行いました。最初は慣れない手付きで鎌を扱い、1株を刈るにも苦労している姿が見られましたが、慣れてくると手際よく刈っていました。また、稲刈り後の田んぼに金属製のパイプで稲架がけ用の支柱を設置。児童らは、しばった稲をせっせと運んで稲架がけをし、あっという間に秋らしい田園風景になりました。

中林咲嘉さんは「稲刈りをしたことはあるけど、久しぶりで忘れていました。最初は刈るのが上手にできず、大人の人に教えてもらったけど、後からは作業の意味が分かったので上手にできるようになりました」、穴田愛華さんは「最初は『全部刈るのは大変だな』と思ったけど、やっているうちに楽しくなりました。またやりたいです」と話していました。

森本さんは「子どもたちが自分で手間をかけて米をつくることで、自然の恵みへの感謝の気持ちを持ってほしいですね。きれいな水や空気、寒暖差のおかげで飛騨の米は美味しくなるということも実感してもらえたら」と話し、元気な子どもたちの姿に目を細めていました。