10月1日(水曜日) 古川中学校
古川中学校の生徒らでつくる「チームぐりん」が昨年度に続き、対話型AI(人工知能)キャラクター「ぐりん」の実証実験に参加しました。
教育事業を行う(株)Edo、オフィス家具などを手がける(株)イトーキ、ビジネスソリューションサービスなどを提供するBIPROGY(株)が共同で取り組んでいる対話型AIの開発に、生徒らが利用者目線で協力。AIキャラクターとの音声や文字入力での対話を通して得た感想や課題などを報告し、実用性の向上に貢献しています。
この日は、以前の「ぐりん」と比較し、会話の認識速度や文字表示、回答速度が速くなり、デザインの向上も図られた「ぐりん2」について、前回も参加した吉野花果さん、小谷さらさん、谷倉千晶さんら3年生3人が検証にのぞみました。メンバーは「効率の良い勉強法は?」「効果のあるダイエット方法は?」など若者ならではの質問を連発。「関西弁でしゃべって」の呼びかけに「ぐりん2」は不完全ながらも対応し、一同を驚かせました。
また、「数学の演習問題を作って」の呼びかけにも、「ぐりん2」は「方程式ですか、図形ですか」などと内容をしぼる問いかけを返し、実際に問題を作成したり正誤を回答しました。一部で回答を誤ったり、コミュニケーションがうまくとれない場面もありましたが、生徒らの評価は高いようでした。
生徒らは前回の「ぐりん」と比べ、「聞き間違いが少なくなった」「返答の速度が早くなった」「表示が見やすくなった」などの改善点をあげた一方、「背景色とキャラクターの色が同化している。違いをはっきりしてほしい」「着せ替えができたり、いろんな動きがあるといいかも」「画面上に操作ガイドがあると初心者には便利」などの意見を寄せました。
このAIは現在、同校の教員が使うタブレット1台で利用できますが、今後はさらに生徒の利用機会を増やしてデータを蓄積し、各教室での授業や集会など全校での利用を目指します。






