11月1日(土曜日)・2日(日曜日) 飛騨市文化交流センター、古川町コミュニティセンター他
市内で芸能活動を行っている団体が一堂に会して成果を披露する「第20回飛騨市芸能祭」、文化活動を行っている団体や子どもらの作品などを展示する「第1回飛騨市文化祭 文化展・生涯学習展」が開かれました。
市文化協会の小枝憲一会長は「会員の高齢化や減少を受け、新たに組織の強化とスリム化を検討し、これまでの古川支部と本部を一本化して再スタートしました」などとあいさつ。かつて地芝居で使われた拍子木を鳴らして口上を述べ、開演を宣言しました。
芸能祭には11組の団体が出演。古川民謡保存会の皆さんが唄と踊りで『ぜんぜのこ』を披露して舞台の幕が上がりました。古川民踊連盟ジュニアの皆さんも、練習を重ねてきた踊りを堂々と披露。箏や尺八、三味線など邦楽の演奏、朗読、詩吟など幅広い演目があり、訪れた人々はじっと見入っていました。
来賓を代表して下出教育長が登壇し、「大変奥深い、素晴らしい発表を鑑賞させていただきました。これまでの取り組みにも敬意を表します。世代を超えて芸能が継承されていくのは素晴らしいこと」と祝辞を述べました。
文化展では、人物や身近な風景などを描いた水彩画や油絵、夕暮れや雪景色など飛騨の美しい風景や草花などを撮影した写真、真柏やモミジなど丹精込めて育てた盆栽などさまざまな作品が数多く並びました。
生涯学習展では、故郷の情景などを描いた木版画、花や学校などを描いた水彩画、紙粘土などを使った立体作品、ドングリなどの自然素材で飾り付けたリースなど、保育園児から中学生までの作品や吉城高生による写真などを展示。「テレビやスマホばかりを見て大切な何かを見失っているのではないか」といったメッセージを込めた中学生らの構想画もありました。
子どもらの作品を見た古川町の荒井寿大さんは「一生懸命ていねいに描いているのが分かります。小さい子は小さい子なりに、大きい子は大きい子なりにそれぞれ個性が出ていて素晴らしいですね」と感想を話しました。








