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宮川町で建設中の「新坂上発電所」を見学しました

印刷用ページを表示する掲載日:2025年12月3日更新

11月29日(土曜日)古川町コミュニティセンターほか

2028年2月完成に向けて建設が進められている「新坂上発電所」現場見学会が開かれました。これは「みんなの社会科見学~飛騨の水力発電の歴史と今を学ぶ」をテーマに行われた飛騨市民カレッジの一環で、抽選で選ばれた約20人が参加しました。

見学会に先立ち、市環境課で脱炭素を推進する伴走支援業務に従事する株式会社アール・エ北陸(富山市)の山下哲雄さんが「飛騨市ゼロカーボンシティの実現に向けて!」と題して講義を行いました。

山下さんは「飛騨市ゼロカーボンシティ宣言」とそれに基づいた市の施策、また、脱炭素を自分事として捉え、啓発活動に務めている古川中学校のマイプロ活動を紹介。「未来への希望を示す、極めて現実的な投資です」と、この活動を高く評価していました。

続いて、関西電力株式会社神通川水系工事所の太田耕一所長が「宮川水系の水力発電の歴史」や「水力発電の仕組み」などについて動画を交えて講義を行い、宮川水系に5か所ある発電所とそれぞれの役割を紹介。

その中で、今年9月に100周年を迎えた蟹寺発電所が、明治後期、蒸気から電気へと「産業動力革命」による電力需要の増加を満たすために建設されたこと、さらに建設時は50000キロワットの電力を確保し“東洋一の発電所”と呼ばれたことなどについて解説しました。

この後、一行は宮川町岸奥の新坂上発電所の建設現場までバスで移動。このダムは宮川を挟んで現在稼働している坂上発電所の向かい側に建設され、発電した電力は主に需要がある大阪など関西方面に送電されます。

現場では30メートル掘削した地下に水車等を据え付けて発電所が造られ、また、坂上ダム上流には取水口を建設中です。いずれも硬さの異なる地層を重機で少しずつ掘り進め、湧水が予想以上に多く、排水処理に時間を要している点など工事状況が紹介されました。

また、坂上発電所の取水口の周りにたまった落ち葉を処理する様子も見学しました。

太田所長は「太陽光発電を中心とする変動性再エネの大量導入に伴い、揚水発電を含む水力発電のニーズはどんどん高まっています。神通川水系工事所では水力開発を通じて社会に貢献しますのでご理解、ご協力よろしくお願いします」と呼び掛けていました。

参加した古川町のの木下淳之進さんは「飛騨市は水力に余裕があるので、再生可能エネルギーである水資源の活用には賛成です。脱炭素社会にもつながるので、小水力発電を含め、どんどんチャレンジしていただきたい」と話していました。

当日の様子

宮川町で建設中の「新坂上発電所」を見学しました
宮川町で建設中の「新坂上発電所」を見学しました
宮川町で建設中の「新坂上発電所」を見学しました
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