12月6日~3月15日 飛騨市美術館
飛騨市美術館では今年度下半期の常設展として、郷土が生んだ現代アート作家・蒲雄二さん(享年85)の「追悼展Cosmic Fusion」を開催しています。
蒲さんは大学在学中に画家を志し、卒業後、絵画教室を開きながら多くの公募展に出品。1966年からモダンアート協会主催の公募展に出品を重ね、99年会員推挙。2008年同協会の事務局長に就任し、2022年に亡くなりました。
追悼展では、東京を拠点に米国アリゾナ州の先住民族ホピ族の土着思想に影響を受けた心象風景など、海外へも足を運んで描かれた作品9点(いずれも油彩)を展示しています。
主な作品は追悼展の副題にもなっている『Cosmic Fusion(宇宙の融合)』始め、命の炎が広大な闇を照らし合う様子を描いた『曼荼羅によるⅡ』、古川祭の「起し太鼓」を心に思い描いた『創造の太鼓は響き~The Sound of Creative Drum』など。
初日に会場を訪れた長男・恒太郎さんは「父の作品は仏教の教えや自然の理、宇宙との一体感など作品の主題は年代とともに変わりますが、根底には哲学への追求があり、晩年は故郷古川にも目を向けた作品を描いています」と話されました。
蒲さんは市文化交流センターの緞帳を手掛け、市内公共施設に作品を寄贈されています。画業の傍ら長年にわたって歌舞伎向け小道具の蒔絵を手掛け、若手の育成にも力を注ぎ、文部科学大臣賞や黄綬褒章を受章されました。
開館は9時00分~17時00分、月曜休館(祝日の場合は翌平日)。3月15日まで。入館無料。