2月6日(金曜日)飛騨市文化交流センター
吉城高校が地域と協働で実施したキャリア教育活動「令和7年度吉高地域キラメキ(YCK)プロジェクト・理数探究報告会」を行い、生徒と保護者を始め、古川中学校の生徒らが参加しました。
開会に先立ち、吉城高校の野中賀雄校長は複雑化する社会に求められる「探究力」について思いを述べられました。野中校長は「今、社会では優れた探究力をもつ人材を求めています。このため生徒一人一人が探求力を磨き上げ、さらに大きな課題解決に仲間と向き合う学びが大切です」と話しました。
また、高校生が探究活動に取り組む意味について「大切なのは探究活動の成果でなく、課題発見から解決するまでの計画、実行、振り返りを繰り返すプロセスです」と教えました。
報告会では最初に理数科の生徒たちが登壇し、科学1班は「バナナは本当に滑るのか」、物理班は「植物発電でスマホを充電しよう」、また、生物班は「カメムシ撃退大作戦Ⅱ」と題して昨年先輩が取り組んだ研究を引き継ぎ、カメムシを撃退する物質に関する研究発表を行いました。
続いて、普通科の生徒たちが「YCKプロジェクト発表」として「まるごと食堂のPOP製作」「小学生サイエンス教室」などの課外活動を始め、「台湾研修報告」など国際理解探究や地域課題探究について発表しました。
企業などの協力を得た「地域課題探究」では「フードロスロス大作戦」「飛騨の水の良さを伝えたい」「薬草をみんなに知ってもらうには」、また、使用後、廃棄処分されるソフトテニスボールの再利用に関する「そのボールもう捨てちゃうの?」といった4つのプロジェクト発表が行われました。
中でも、フードロスに関する現状を調査したグループは「フードロスをなくし困っている農家を助けよう」と活動をスタートし、トマトなど生産者から現状の聞き取りを行いました。しかし、品種改良や規格外商品への対応の変化が見られ、農家でのフードロスは0.01%にも満たないことが分かりました。メンバーは予想に反した結果に驚き、学校給食で余った牛乳に着目し、牛乳を使用した石けん作りで牛乳の再利用を呼び掛けることにしました。
報告会の締めくくりでは岐阜大教職大学院の長倉守准教授が登壇し、講評。長倉准教授は「どの活動も時間をかけて自分ごととして取り組み、良かった。想定外のことも起きましたが、試行錯誤したことで探求の醍醐味を味わえたはずです。それこそが成長のチャンスです」と話しました。
また「フードロスロス大作戦」に関しても「失敗を含めて成長の糧になります。探究を深めることで、フードロスと新たに物を作り出すというすばらしい活動に生まれ変わりました」と高く評価していました。
