2月22日(日曜日) 古川消防署
飛騨市消防本部が行う心肺蘇生の講習などで、指導の補助や啓発活動といった協力を行っている飛騨市消防団古川方面隊女性分団の応急手当普及員を対象に、「女性」を模して作った心肺蘇生人形を使った講習を行いました。
近年、心肺蘇生が必要な緊急事態の女性に対しても「女性の肌に触れたり、公衆の面前で衣服を脱がせることに抵抗がある」「後になってセクハラで訴えられないか」「女性への救命処置の仕方が分からない」といった声がSNSなどでも拡散。実際に女性に対するAEDの実施率は、男性に対する実施率よりも低い傾向にあり、また心肺蘇生の講習でも「男性」を模した人形ばかりが使われてきたそうです。
こうした現状を正したいと、古川方面隊女性分団の皆さんは昨年「女性」を模した心肺蘇生用の人形の製作を発案。市消防本部から使い古しの人形を提供してもらい、かつらをかぶせて化粧をほどこし、女性用下着やネックレス、ピアスなどを装着して完成させました。
講義では、市消防本部救急課の森谷一馬さんが応急手当の重要性、胸骨圧迫やAED使用に関する手順などの再確認、一般の皆さんへ指導する際のコツなどを話した後、人形を使った実技を行いました。
森谷さんは「ブラジャーやネックレスなどの金属部分がAEDのパッドに触れていなければいいので、全部脱がす必要はありません」「周囲に人が多いときは目隠しをしたりタオルで覆ったりするといいですね」などとアドバイス。また「緊急事態に一般の皆さんが善意で行う通常の救命処置が訴えられるようなことはありませんし、万が一訴えられても裁判で負けることはありません。女性にもしっかりAEDや胸骨圧迫を」と呼びかけました。
古川方面隊女性分団長の渡辺有子さんは「こうした緊急事態はどこでも起こりうること。救命処置は、施された人の後の社会復帰にもつながりますので、ためらわず勇気を持って行動してほしいですし、市内すべての人に講習を受けていただきたいです」と話していました。









