6月12日(金曜日) 神岡中学校
神岡中学校では、東京大学の教授らが登壇する「山と宇宙と希望の学校」が開催され、全校生徒130名と一般来場者20名が聴講しました。
「山と宇宙と希望の学校」は、飛騨市とスーパーカミオカンデやKAGRAで研究を行う東京大学との連携により実施されており、今回で3回目を迎えます。この日は東京大学理事でもある玄田有史副学長、東京大学宇宙線研究所の荻生彰一所長、同研究所特任研究員で東京都市大学の大橋正健特任教授が登壇し、「失敗は宇宙へのパスポート?」と題して、『失敗』をテーマに生徒たちに話をされました。
東京大学の研究者も多くの失敗を経験しており、一生懸命準備をしても予定通りにいくことはほとんどありませんが、失敗を繰り返してながらも修正して研究を続けることで成果が得られているとのことです。
希望学のパイオニアである玄田先生は、特に失敗後に生まれる「くやしい」という感情を大切にして欲しいと語りました。「にくい」「うらやましい」「ねたましい」と似た言葉がありますが、「くやしい」という気持ちには「今のままではいけない」という強い思いが込められており、それが次の変化のチャンスになると述べました。また、カミオカンデで太陽系外のニュートリノを初めて観測し、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊先生の言葉「幸運は一番準備した人に訪れる」を引用し、うまくいかないこともあるが『準備』の重要さについても触れました。
後半では、玄田先生や荻生先生から促しで、東京大学宇宙線研究所の三代木伸二教授と宮川治助教授もサプライズ登壇し、生徒たちの質問に答えました。
生徒たちからは「どうしたら勉強ができようになるのか」「勉強をやる気にならないときどうしたらよいか」「宇宙人はいるのか」「宇宙って何なのか」「研究所ではどんな仕事をしているのか」といった勉強や宇宙に関する質問が多く寄せられました。
先生方は質問にそれぞれ異なる回答をし、生徒たちに等身大で向き合う姿が見られましたが、「宇宙の魅力は何か」という質問には「宇宙の魅力は分からないことだらけだから」という意見で一致し、今後の新たな発見に期待が寄せられました。
6月20日(土曜日)には、登壇された先生たちが関わるブラックホールや中性子星の合体から届く「重力波」を観測する世界有数の研究施設「KAGRA」の一般見学会が9年ぶりに開催されます。KAGRAの見学会開催を今後も検討したいという思いも話されました。