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大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」が一般公開されました

印刷用ページを表示する掲載日:2026年6月23日更新

6月20日(土曜日)「KAGRA」地下研究施設

神岡鉱山の地下200mに建設された大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の実験施設について、中心となって研究を進めている東京大学宇宙線研究所重力波観測研究施設が内部を一般公開しました。

「KAGRA」は、片側の長さが3kmにもおよぶ「ア―ム」がL字型につながった観測装置。ブラックホールや中性子星の合体など大きなエネルギーから生じて地球へ届く重力波をレーザー光を使って観測し、各国の研究者と連携して宇宙の成り立ちに迫るという研究を行っています。微弱な振動でも研究に影響を与えるため、地盤の強固な神岡鉱山の地下が設置場所に選ばれました。

コロナ禍や、能登半島地震で受けた装置のダメージが影響した他、特にノイズを排除すべき観測が始まったため一般公開は先延ばしとなり、今回は9年ぶりの開催となりました。3121人の応募があり、倍率は15倍超となる人気ぶり。当日は市民をはじめ、北海道から広島県まで全国から200人が集いました。

坑口では、ノーベル物理学賞の受賞者で東京大学卓越教授の梶田隆章さんが「今日は非常に貴重な機会だと思いますので、ぜひ有効にご活用くださり楽しんでいただければ」とあいさつ。参加者は坑内を徒歩で移動しながら、アームのあるトンネル内や中央実験室など普段は入ることのできない施設内を見学しました。

また、研究者から「漏れ出す地下水を排出するため、片側3kmのトンネルには両端で10mの高低差があります」「熱振動を抑えるため、内部のサファイア鏡はマイナス253℃に冷却されています」などと説明を聞いたり、熱心に質問したりしました。

家族で訪れた富山市の二ノ宮護さん(小学6年)は「カミオカラボを訪れた時、チラシを見て今回のイベントを知りました。アームが3kmもあったりして、すごい技術だと思いました」、東京から訪れた阮徳智さんは「理論だけでなく、実際に実験をして確認している人たちがいるということに感銘を受けました」と感心していました。

当日の様子


大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」が一般公開されました
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