7月9日(木曜日)古川地内ほか
CoIU(コー・イノベーション大学)の選択科目「社会安全入門」の2学期最後の講義で、県古川土木事務所と飛騨市職員、地元建設土木会社を講師に迎えて「防災まち歩き」が行われました。
出席した学生たちは古川町下気多の養護老人ホーム和光園近くで建設中の「一本栃洞砂防堰堤」を始め、いずれも荒城川に設けられた「玄の子用水頭首工」「是重水位観測所」「瀬戸川用水頭首工」を訪れ、それぞれの設備に関して学び、古川町信包と河合町稲越地内の平成11年の9月15日豪雨災害被災現場を視察しました。
「一本栃洞砂防堰堤」では施工業者の(株)清水組(古川町)の社員が「砂防堰堤は土石流から人家を守るためのもの。介護施設や保育園、避難所などに近い場所から順に工事を行っています。この一本栃洞砂防堰堤は6千立法メートルの土石流を想定して造られています」などと砂防堰堤の仕組みと働きについて解説。
一方、学生たちはハザードマップを手に砂防堰堤の耐用年数などについて質問。社員は「砂防堰堤は常に長寿命化を考えて頑丈に構造で施工しています。この砂防堰堤は50年以上耐えられ、完成するとハザードマップのレッドゾーンであるこの地区はイエローゾーンになります」などと答えていました。
終了後、受講した出水眞輝さんは「砂防堰堤や豪雨災害の被災地を見学し、土砂災害の脅威を目の当たりにしたことで、災害を自分事として考えることができました。今後、行政による防災への取り組みやCoIUで学んだことを市民の皆さんに還元する必要性を実感しました」と。
また、堀晴登さんは「過去の水害現場や砂防施設などを見学し、災害の記憶や教訓を次世代へ伝える重要性を学びました。普段は意識しない施設や取り組みが地域の安全を支えていることを知り、災害を過去の出来事で終わらせない姿勢が大切だと思いました」。
山本哲広さんは「フィールドワークを通して、講義だけでは分からない砂防施設や取水口の役割など防災の現場を実際に学ぶことができました。特に山間地特有の災害に関する課題を実感し、飛騨市の防災について今後も考え続けたいと思いました」とそれぞれ感想を述べられました。