8月19日(水曜日) 市役所
人手不足や高齢化にともない、地域の公園や道路、農地などにはびこる雑草の管理が難しくなっている現状を受け、「雑草研究の専門家の知恵を借りて雑草対策」をテーマにした検討会が開かれました。
この日は、基盤整備や農林関連の業務に従事する市職員など6人が参加しました。宇都宮大学未来農業共創センター・野生生物管理部門の西尾孝佳准教授を招き、地域の公園や河川敷、道路、農地などを視察。それぞれの場所に生えている草の種類や繁茂している現状を見て、今後考えられる管理の仕方を検討したり、状況に応じた除草剤の効果的な使い方などを説明。午後からは「地域と連携した植生管理の取り組み」と題した講義と意見交換がありました。
西尾准教授は、雑草が繁茂して荒れ地となることで、田畑での病気や野生鳥獣被害が発生しやすくなったり、火事や不法投棄などにもつながりやすくなると強調。また、人手不足だけでなく、土地から得られる「利益」を感じられないまま世間体だけで管理し、強い負担感を感じている所有者が多いことも雑草の管理が滞る原因だと指摘しました。
土地の状況に応じては除草剤を効果的に用いることや、あえて自然に戻す選択肢もあると説明。そのうえで、栃木県で取り組んでいるプロジェクトを紹介しながら「土地の利用目的をはっきりさせる」「収益をあげたり、協力者を集められる仕組みを考える」ことが重要だと強調しました。
意見交換では「雑草管理を所有者個人の問題とせず、社会問題として広く問いかけるべき」「ヒダスケを通じた草刈りイベントなどができないか」などの声が寄せられました。市農林部農業技術専門監の鍵谷俊樹さんは「しっかりとしたエビデンスに基づいた考え方や、植物それぞれの生態に応じた対策が大事で、目的をしっかり定めて手段を決め評価をしてということをやっていけば、ちょっとずつ前へ進んでいけそうで、少し光が見えたような気がしています。試してみないと分かりませんが、やってみる価値はあると思います」と話していました。





