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不登校など、心の悩みに寄り添う講演会が開催されました

印刷用ページを表示する掲載日:2026年10月1日更新

​9月6日(日曜日)古川町コミュニティセンター

飛騨市教委は文科省の家庭教育支援チームに登録されている市内のハルジオンとともに、不登校に苦しむ子どもや家族の支援などに関する講演会を開催しました。精神保健指定医のMこころクリニック院長・垣内無一さん(高山市)が講師を務めました。

垣内先生はコロナ禍を機に不登校児が急増したことなどを取り上げ、核家族化による“孤立育児”など日常生活の変化や、ネット社会、SNSの普及など近年の子どもを取り巻く社会背景を紹介。こうした環境から生じる学校でのいじめや家庭内での虐待、また、夫婦げんかを見続けることによって起こる「ストレス障害」などについて事例を挙げながら解説しました。

ストレス障害にはPTSD(心的外傷性ストレス障害)などさまざまな種類がありますが、その多くが子どもの頃の逆境的な体験(ACEs体験)などトラウマに端を発するものといわれています。

長年、精神科医を務められている垣内先生によると、精神科を利用された9割以上の人がトラウマ的な出来事を体験しており、「心の病を抱える患者をケアする際は、行動の背景にACEs体験があるかも知れないということを想定してケア(トラウマインフォームドケア=TIC)を提供することが望ましい」と話しました。

一方、TICを実践する際に気を付ける点として、家庭や学校、病院など支援するべき場で過去の恐怖を再燃させ、さらに傷を深めてしまう「再トラウマ化」が発生するケースがあるといいます。垣内先生は再トラウマ化を予防する基本姿勢についても紹介し、「安易なアドバイスを避けて『傾聴』を心掛け、信頼関係を構築してほしい」と話しました。

講演会の後、会場からはPTSDを抱える子どもを持つ家族から、日常生活にも支障を来たす子どもに対する家族の向き合い方、不登校の子どもに対する声かけなどについて質問があり、垣内先生は「何もしない、何もできない子どもの状態を受け止め、本人を安心させることが大切。相手のペースを守り、プレッシャーになる声かけには気をつけてほしい」などと答えました。

当日の様子

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