思春期は11歳ころから大人になるまでの、実に10年間にも及ぶ、とても大切な時期です。
思春期は「生物としてからだの病気にもっともかかりにくい時期」であるにもかかわらず、からだ・こころの健康を損なうリスクが高い時期です。
また、睡眠不足や欠食などの生活習慣のみだれ、学校・成績・友達関係などの悩み、恋愛や性に関する悩みが起こりやすい時期でもあります。
世界的にも思春期年齢の死亡や病気は多く、特にこころ・行動の問題が多く報告されています。
日本でもこころ・行動の問題は10代の子どもが病院に受診する最も多い理由です。
10代の子が「元気に学校に通っている」、「元気に見える」状態でも、実はさまざまなストレスを感じていたり、もやもやした気持ちでいっぱいになることもあります。