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KDDIとのスマート農業実証実験の成果を報告

印刷用ページを表示する掲載日:2023年2月17日更新

2月16日(木曜日)市役所

KDDI株式会社と飛騨市が連携して進めているスマート農業実証実験の報告会が行われました。この日は、実証実験に協力している市内の農業者などが参加し、その成果を聞いたり意見交換をしました。

スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術などを活用して、作業の省力化や作物の高品質化を推進する農業です。市と同社は、それぞれの強みを生かしながら協働で課題解決に取り組む連携協定を締結しており、これを受けて平成30年度からスマート農業に関する実証実験を行っています。

スマート農業では、コシヒカリやヒダホマレを栽培している協力農家の水田に気象センサーを設置して気温を計測しながら、出穂日からの積算気温ごとに部分的な刈り取りを実施。積算気温と食味・味度との関連性について検証しました。

コシヒカリでは、積算気温が930℃付近が最も味度値が高い収穫適期と考えられると説明。また、これより早く刈ると味度が大きく低下し、刈遅れではやや低下する傾向が見られたことも報告しました。また、スマートフォンやパソコンで圃場の水位や水温、地温などを確認できる水田センサーを12の農家の圃場に設置。アンケートを実施し、水見の回数が減るなどの省力化につながった一方、コストや本体サイズに課題があると指摘があったことを紹介しました。

スマート鳥獣害対策では、動体検知機能や赤外線カメラ機能を備えて動物や人の侵入を自動で撮影、記録できるトレイルカメラや、超音波やLED光で害獣を追い払う鳥獣撃退器を、協力者の畑や果樹園などに設置。撃退器に驚いたシカが逃げていく動画やイノシシの写真などを紹介し、一定の成果があったことを報告しました。トレイルカメラの電池寿命や通信コストなどに関する課題の他、来年度予定している実験についても説明がありました。

トレイルカメラによるイノシシの捕獲わなの監視などに協力している飛騨猟友会の志田佳夫さんは「新しいやり方など、いろんな説明を聞けて非常に良かった」、同じく田近俊さんは「実験は良いものが多く、活躍していると思う。米の味を上げるための研究は、専業ではない自分にも勉強になった。新しい技術は大事やと思う」などと感想を話していました。
報告を聞いた都竹市長は「新しい可能性がずいぶん見えてきており、とても意義のある実験ができていると思う。来年は、農業の改善や獣害対策にさらに効果が出るのでは。引き続きしっかり取り組んでいきたい」と話しました。

 

報告会の様子(1)

報告会の様子(1)

 

報告会の様子(2)

報告会の様子(2)

 

報告会の様子(3)

報告会の様子(3)

 

報告会の様子(4)

報告会の様子(4)

 

報告会の様子(5)

報告会の様子(5)

 

報告会の様子(6)

報告会の様子(6)

 

報告会の様子(7)

報告会の様子(7)