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「シルバーリハビリ体操講座」が始まりました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年6月24日更新

6月21日(金) 古川町公民館

市民がいつまでも元気で長生きしていただけるよう、日常生活に必要な筋力やバランス力の維持などを図る「シルバーリハビリ体操講座」が、古川町公民館で始まりました。

最初に体力測定を行い、その後全5回にわたって体操講座を実施。家でもできる範囲で体操に取り組んでもらい、最後の回にふたたび体力測定を行うことで、体操の成果を「見える化」し、健康維持へのモチベーションを高めていくもの。神岡会場でも同様の講座が開かれ、秋にもそれぞれの会場で同様の講座が計画されています。

この日は、専門の講習を受講したシルバーリハビリ体操指導士7人、飛騨市民病院の理学療法士3人、保健師3人の計13人が体力測定や体操指導にあたり、11人の方が参加されました。

体力測定では、10種類の測定を実施。立ったまま前方へ向かって腕をどれだけ伸ばせるかを測る「ファンクショナルリーチ」、椅子から立ち上がって歩いた後に方向転換や座るなど一連の動作の時間を測る「TUG」、30秒間で何回唾液を飲み込めるかのテストなどを行った他、握力やふくらはぎの太さも測りました。また、理学療法士の皆さんは、専用の器具を使い、足の親指と人差し指で挟む力や足の指の握力を測ったりしました。ここから筋肉量や転倒リスクの評価を行い、今後の各人の取り組みの目安にするそうです。

体操は、椅子に座ったまま道具も使わずできるもので、家でも復習しやすいもの。脳卒中やパーキンソン病の方でもできるよう、理学療法士の方が考案されたものだそうです。指導士の皆さんが講師となり、体操1つひとつの正しいやり方や目的などを紹介。腹式呼吸をしながら首や肩、腕などを回したり、片足をあげたまま体をひねるなど、各人の体の状態に応じながら、できる範囲で行いました。

古川町の岡田佳見さんは「腕や肩を故障しているので、鍛えてこれ以上機能が落ちないよう、また老化を遅くしたいと考えて参加しました。足を上げて横へ広げる体操がなかなか大変で効きました。これから頑張っていきたいです」と話していました。
ヨガ講師をしながら指導士としても活動している古川町の渡邉裕子さんは「高齢の方の心と体の状態を学んで、ヨガのバリエーションを増やしたいと考えて指導士になりました。理学療法士の方の指導から、どういう動きの時にどの筋肉を使っているかなど、解剖学的な勉強ができています。高齢の方が体力を維持しながら元気で暮らせると、飛騨市の医療費や病院へ通う人が減りますし、それによって介護する人の負担も小さくなるといいですね。市民の健康寿命をのばすきっかけになれば」と話していました。

地域包括ケア課の柚原奈緒美さんは「高齢化に加え人材不足でもあるので、市民の皆さんの力を借りながら、体操の講座や教室を開いていただいています。体操を通じて、介護認定の先延ばしや、健康な高齢者を増やしていきたいです。介護予防は、お年寄りだけでなく、若いうちからの取り組みが重要。今回だけで終わらず継続し、介護予防を意識しながら、健康的な高齢期を過ごしていただけたら」と話し、講座への参加を呼びかけていました。

当日の様子

椅子に座ったまま体操をしている様子 写真

椅子に座ったまま体操をしている様子 写真

シルバーリハビリ体操講座について説明中の写真

体力測定をしている様子 写真

体力測定をしている様子 写真

体力測定をしている様子 写真

椅子に座ったまま体操をしている写真

椅子に座ったまま体操をしている写真

椅子に座ったまま体操をしている写真