8月7日(水曜日) 古川子育て支援センター
乳幼児とその保護者がスキンシップを図りながらマッサージや体操などを行うことで、幼いころから感覚機能を育むワークショップが、古川子育て支援センターで行われました。今年度は月1回のペースで10回を予定しており、神岡子育て支援センターでも同様のワークショップが実施されています。
近年、子どもたちの感覚機能が育ちにくく、乳幼児健診で「異常ではない」が「正常とも言い難い」グレーゾーンと判断される子どもが増えているそうです。こうした子どもたちのその後において、さまざまな「生きづらさ」として表面化するケースも増えてきているという指摘があります。
また、子育てを支援する側においても、身体感覚を育てるのにもっとも適した乳幼児期に、通常の健診や保育では発達状態の確認までにとどまっており、積極的に感覚を育てようという動きにはなっていませんでした。
そこで飛騨市では、乳幼児期のスキンシップの大切さや感覚機能の育成を支援しようと、専門家を招いた親子参加型のワークショップを開催することにしました。開催日を「はぐみんの日」とし、簡単なマッサージや体操などを行い、身体の柔軟な動き、姿勢やバランスの安定感、豊かなコミュニケーションなどを育む機会を設けました。
講師は、群馬県在住の保健師で、株式会社ゆう地域支援事業團の町村純子代表です。動かしやすい身体づくりを助ける発達支援の手法「身体調和支援」を提唱。こわばった身体をほぐすことで、本来の動きや柔軟さ、バランス感覚などを取り戻し、適切な発育をうながすものです。
この日は、おおむね0~1歳の親子連れ18組が参加しました。町村さんは、赤ちゃんにマッサージや体操をほどこす際の力加減や触れ方、さわる順番やマッサージにかける時間などをていねいにアドバイス。歌をうたいながら行うと、子どもの注意をそらしながら上手にできることや、手のひらや指の腹で優しくふれることが大事だと強調し、実演も行いました。
息子の蒼生君(7ヵ月)と一緒に参加した古川町の高岡梓さんは「タオルで簡単にできるやり方を教えてもらえたので、家でもやってみようかなと思います。この子は2人目なんですけど、体をじっくりさわったりする時間がなかなか無いので、今日はそうした時間が取れて良かったです。また、次回も参加してみたいです」と喜んでいました。