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中学生と防災士による初の避難所設営訓練が行われました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年11月26日更新

11月10日(日曜日)古川中学校

文科省の学校安全総合支援事業の拠点校に指定された古川中で、今年度の主要事業「避難所設営訓練」が行われました。訓練には1年生113人と避難所運営協力防災士42人が参加。中学生と協力防災士が合同で行う訓練は今回が初めてです。

大地震に見舞われた能登など被災地では災害関連死が目立つため、政府が提唱しているT(トイレ)、K(キッチン)、B(ベッド)の環境整備を中心に訓練が行われました。講師は一般社団法人「避難所・避難生活学会」常任理事の水谷嘉浩さん(大阪府)が務め、避難所に関する講義と実技、防災士の皆さんとの連携などについて学びを深めました。

この日、生徒たちは講義の後、3グループに分かれて県内外の企業・団体の協力を得ながら訓練に臨みました。キッチン班は南吉城調理師会の料理人らを講師に、希望者40人が長期保存可能なアルファ化米を使ったアレンジ料理やローストチキンに挑戦。

屋外ではマンホールトイレや仮設シャワーの設営について学んだり、大型ドローンによる支援物資輸送の様子を見学。また、体育館では段ボールベッドや木製パーティションなどを実際に組み立てた後、巡回する医師や車いすの邪魔にならないような設営の注意事項について学びました。最後に、生徒たちと防災士の皆さんが車座になり、訓練を振り返る探究活動が行われました。

水谷さんは「被災地では小学生以下の子どもたちは守る対象ですが、中学生は支援する側の対象として大きな力となっています。今回のような体験を通して、期待される人として自覚してほしい」と話していました。

また、調理指導を行った衛生指導員の玉腰正人さんは「避難所では偏った食生活など多くの問題点が指摘されています。今回は栄養バランスと明日への活力が生まれる料理として、ボイルした鶏肉を使って短時間でできるローストチキンを調理しました。被災地ではおいしくて、心が温まる物を心掛けてほしいですね」と話していました。
参加したキッチン班の田中琉翔さんは「チキンや野菜を包丁で切ることが大変でした。皆が笑顔で食べることを思いながら作りました」と、また田嶋梨音さんは「段ボールベッドは簡単だし、寝心地が良くてびっくり。訓練したことで一番心に残りました。今日の経験を生かし、いざという時は地域の力になれるように、生活に必要な物をいろいろ作って助けたいです」と話しました。

当日の様子

訓練の様子
訓練の様子

 

訓練の様子

訓練の様子

訓練の様子

​​​訓練の様子

訓練の様子

​​訓練の様子

​​​訓練の様子

​​訓練の様子