1月17日(金曜日)飛騨神岡高校
飛騨神岡高校の選択授業「生活と福祉」を選択している2年生4名が飛騨市認知症キャラバンメイトが実施する「認知症サポーター養成講座」を受講しました。
この講座は認知症の特性や症状の特徴を正しく理解し、誰もが地域の中で安心して暮らせる社会を考えることを目的に介護士やケアマネジャーによる講話などが行われました。
高齢化率が40%を超える飛騨市で福祉職に関心を持つ高校生が地域の一員として何ができるのか、どんな地域にしてきたいのかを飛騨市認知症キャラバンメイトの5名と一緒に考えました。
まず、飛騨市認知症キャラバンメイトの重森渉さんが「認知症ケアの移り変わり」「認知症を引き起こす病気」「認知症の中核症状と行動・心理症状」「認知症の人への対応の心得」などをリアルな介護現場の声を加えながら講話を行い、生徒は真剣な表情で耳を傾けていました。
つぎに、個人ワークとして「もし、自分が認知症になったらどう暮らしたい?どうしてもらいたい?」について付箋に書き出し、グループワークではそれぞれ付箋に書いた言葉を発表しました。さらに、「おいしいもの好きなもの食べたい」「家族と一緒に温泉に入りたい」「優しく接してほしい」「間違ったことをしても怒らないで欲しい」などと書かれた付箋を、全員で意見を出しながら「楽しみ」「優しく」「健康」など同じようなカテゴリごとに島分けをしました。
最後に、生徒は認知症サポーターとしてできることを書き出し「優しく声をかける」「1.驚かせない 2.急がせない 3.自尊心を傷つけない の3つを大切にしていきたい」などと発表しました。
飛騨神岡受講生の福山実佳さんは「認知症は大まかなことしか知らなかったけど、認知症の中でも種類が複数あるのを知りました。その人によってやりたいことが違うので、その人のやりたいことを尊重して接していきたいと思う。自分のことばかり書いていたけど、グループワークで周りの人を大切にしたいという意見を聞いて、私も周りの人を大切にしたいと思った」と感想を話していました。