2月8日(土曜日)~3月2日(日曜日) 市役所ほか
草木の芽吹きを前に、一足早く春の訪れが感じられる薬草体験プログラム「草あそび」が行われました。昨年募った食や美容に関する体験、工作、染め物などの作り方を指導するもので、毎回多くの仲間や親子連れでにぎわいました。
プログラムは延べ14日間にわたって10種類の講座が開かれ、初回は古くから暮らしに取り入れている「和ハーブ」と日本人の関わりについて、一般社団法人和ハーブ協会副理事長の平川美鶴さんが講演しました。
平川さんによると、和ハーブは江戸時代以前から食材や薬、染色などさまざまな分野で用いられてきた有用植物です。講演会ではゲンノショウコやドクダミ、センブリなど和ハーブに関するエピソードほか、香りの強いクロモジが狩猟を生業とするマタギの御神木として使われ、アイヌ民族は霊力が強いとされるヨモギを魔除けにしたことなど“和ハーブ・フォークロア(民俗学)”に関する学びを深めました
また、飛騨を離れ、薬草の宝庫とされる伊吹山山麓の岐阜県揖斐川町春日で古来親しまれている「百草茶」など、薬草の利用法や薬草による地域おこしなどに関しても紹介。平川さんは「足元にある植物が飛騨の和ハーブ文化を作ってきました。これからも身近な植物と暮らしていく方法を知っていただけたらと思います」と話しました。
友人と参加した古川町の古田幸郁さんは「和ハーブは山に行けばたくさんあるので、山菜採りを兼ねて楽しみたいです。春が待ち遠しいですね」と話していました。
この日は平川さんに続き、愛知県の「いぬやま自然とあそび隊!」代表で、野草や自然の魅力を伝える半谷美野子さんの講座も開催。参加者はナツメなどさまざまな「薬木」の薬効や活用方法を五感で体感した後、ヒメコマツの精油を使った「ルームスプレーづくり」も楽しみました。