4月2日(水)飛騨の匠文化館
公益財団法人日本ナショナルトラストにより建設された「飛騨の匠文化館」が、令和7年3月31日に飛騨市に無償譲渡されました。日本ナショナルトラストが所有する施設を自治体に無償譲渡するのは、全国でも初めての事例です。
飛騨の匠文化館は、前身の観光資源保護財団が昭和61年に飛騨古川の町並み調査を実施し、その調査結果報告書において建設が提言され、飛騨古川の町並みや歴史文化、飛騨の匠の技術を保存・発信する施設として建設されました。飛騨の匠の技を受け継ぐ地元の大工によって、釘を一本も使わず建てられ、平成元年にオープンしました。
今回、施設の譲渡を記念し、飛騨の匠文化館にて双方の代表者による記念セレモニーが開催されました。セレモニーでは、日本ナショナルトラストの安富正文会長から都竹市長へ目録が贈呈され、続いて、都竹市長から安富会長へ感謝状が贈呈されました。
安富会長は「今後は自由にリニューアルし、次の段階に進んでいただければ」と語り、都竹市長は、「現在は大工道具や大工技術に関する展示をしていますが、今後は町並みの特色をより伝えられる展示にしていき、観光客や市民、子どもたちにも知っていただきたい。これまでの蓄積を維持し、後世に残す建物にしたい」と話しました。来年度には展示内容などの改修が行われる予定です。