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宮川下流漁協が魚類生息状況など「河川環境調査」を実施

印刷用ページを表示する掲載日:2025年7月1日更新

6月6日(金曜日)管内の宮川本流

宮川下流漁業協同組合が令和7年度第1回の「河川環境調査」を、宮川町を流れる宮川本流で行いました。

関西電力打保ダムは令和5年から国のガイドラインに沿った河川維持流量の放流をスタートしましたが、毎年8~10月に漁協組合員によるアユの刺し網漁が行われるため、漁期の間、維持流量が抑制されています。

「河川環境調査」はこの維持流量抑制による自然環境への影響を調べるため、昨年度から令和10年度までの5年間実施されています。調査が始まって2年目を迎えた今回は巣之内、打保、塩屋、加賀沢各地区で行い、川幅と水深の計測および放流量、水質、生息する魚類など各種調査が実施されます。

このうち魚類調査では清流の指標となるウグイ、アユ、アカザ、チチカブなど宮川の代表的な魚種を捕獲。今年1月に行われた昨年度の調査報告会の結果を含め、概ね環境基準を満たし、これまでのところ異常は見られないそうです。

調査に立ち会った富山県立大学環境社会基盤工学科の高橋剛一郎名誉教授は「今後も調査を積み重ねることで精度の高い成果を得て、維持流量抑制の妥当性を得ることができれば」と話されました。

アユの刺し網漁は川を遮るように網を張って魚を捕獲するもので、夜間、たいまつを焚いた舟で行う「夜川網漁」は夏の伝統行事になっています。同漁協の長瀬崇参事によると、漁期に入っても河川維持流量による放流が行われると、水量や流速が増して網のこう配が大きく傾き、漁ができなくなるため、流量を差し控えてもらうよう要望しています。

なお、今年10月には2回目の環境調査が行われます。

当日の様子​

宮川下流漁協が魚類生息状況など「河川環境調査」を実施
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