6月15日(日曜日)古川町公民館
災害現場を撮影した「一枚の写真」を眺めながら、災害の発生状況や被災者心理を読み解き、対策を考察して災害への免疫力を養うワークショップ「防災ワクチンⓇin飛騨市」が開催されました。
防災ワクチンⓇという名を冠したこのワークショップは、ワクチン接種と同様、災害対応力(免疫)を模擬体験を通して高め、いざという時、最善の判断で行動できる力を養うものです。日本防災士機構が主催し、飛騨市防災士会を始め富山県防災士会の会員ら約30人が受講しました。
開催に先立ち、日本防災士機構の川尾正嗣事務総長が「防災ワクチンⓇは新しい防災研修の手法で、昨年、大分市や新潟市でも開かれ、大きな反響をいただきました。飛騨市においても防災士の皆さまの一助となり、地域防災力の向上と安全につながることを願っています」とあいさつされました。
講師は、防災ワクチンⓇの開発に携わった長岡技術科学大学の上村靖司教授(中越防災安全推進機構理事)が務められました。
受講者は6、7人のグループに分かれ、雪に埋もれた車とスコップを手にした人たちが写った「一枚の写真」を眺めながら雪に埋もれた車や、車に閉じ込められた人、天候、周囲の状況など思い当たることを付箋に書き出し、皆で被災状況や被災者の救出方法などを話し合いました。
この後、受講者は話し合いを通して実際に起きた事象についてシナリオを作成。グループごとにお芝居に仕立てて披露し、本番さながらの白熱した演技に会場は盛り上がりました。
上村教授は「被災状況を類推して読み解き、多くの人で話し合うと、これまで気付かなかったさまざまな事象が見えてきます。“一枚の写真”“一本の記事”“一分間の映像”を通して取るべき対策を考え、災害対応力を高めてください」と指導されました。この後、上村教授は東日本大震災や中越地震、西日本豪雨などさまざまな事例を取り上げて、地域の防災力の高め方などについて講義を行い、終了後、受講者全員に修了証が渡されました。
今回、最年少で受講した古川中学校1年の森下結衣さんは「貴重な防災ワクチンⓇを体験し、災害を自分事として捉える大切さに改めて気づかされました。ワークショップではいろいろな人の考え方を知ることができて楽しかった」と話しました。