6月22日(日) 渡辺酒造店
吉城高校のYCK課外活動プログラムの一環で、2年生9人と3年生3人が(有)渡辺酒造店を訪れ、酒蔵を見学したり、日本酒や日本の食文化の現状、仕事への向き合い方などについて話を聞きました。
この日は、同社エンターテイメント部の三好こころさんと渡邉隆専務の案内で酒蔵を巡りました。三好さんは、酒造りのスケジュールや製法の基本、同社の歴史などを紹介。かつては酒造りに携われなかった女性も近年は蔵人として働くようになったこと、職人の感性に頼ってきた工程の一部分をデジタルに置きかえる試みをしているが全てを置きかえることはできないことなどを説明しました。
渡邉専務は自身の経営哲学や仕事に対する心構えなどにふれ、「どれだけ良いお酒や楽しい会社をつくっても、知ってもらわないと意味がない。メディアを使ってどんどん発信すると、相乗効果で良い方向に回るようになる」「会社面接では、相手に対して自分がどう貢献できるかを話すととても効果的」などとアドバイスしました。
また生徒らの質問に答え、「日本酒が売れないと酒米を作ってくれる人が減り、土地も荒れてしまう。ビジネスを通して地域を大切にしなければ」「信頼できる仲間を連れて飛騨へ帰って、事業を始めて市内外から人を呼び、どう地域を豊かにするかを考えて」と呼びかけました。
参加した洞口風花さんは「大学で経営学を勉強したいので、同社がマーケティングに力を入れていて経営のことをいろいろ聞けたのがためになりました」、田上春奈さんは「祖父が蓬莱のお酒が大好きで、興味を持って参加しました。見学だけでなく酒ケーキをいただいたりお酒の香りをかいだりして、飛騨のお酒はこう造られるんだと勉強になりました」、野首こころさんは「人の感性以外にもデジタルでやるなど昔と造り方が変わってきている中で、昔のものも大事にしていて歴史が感じられました。将来お酒を飲んでみたいです」と感想を話しました。