7月11日(金曜日) 飛騨の匠文化館、古川町市街地
古川小学校が行うふるさと学習「古川やんちゃ学」の一環で、飛騨の匠文化館の見学や古川町市街地の町並み見学、プロから学ぶかんな削り体験などが行われました。
同校では、地元の祭りや歴史、飛騨の匠、町並み、薬草など古川町の魅力について広く学び、調べ、発信することを目的に地域の皆さんから話を聞いたりフィールドワークを行い、そこから得られる体験的な深い学びを通じて「未来を切り開く力」を育む取り組みを行っています。
飛騨の匠文化館では、この建物が釘やボルトを使わず、さまざまな技術で木を組んで建てる伝統工法で造られたこと、地元の大工さん30人が集まって建てたこともあり、伝統的な腕木細工「雲」も30種類が施されていることなどの説明がありました。地震がくると梁などのくさびが外れ、揺れを吸収して建物が崩れるのを防ぐことも学びました。
また、韓国出身で古川町在住の大工、姜東柱さんがかんなで木を削る体験を行いました。姜さんは、かんなの使い方などを分かりやすく説明すると、手取り足取りでかんながけを指導。児童らは薄く削られたかんな屑を手に満足気な様子でした。
町並み見学では、昭和49年と昭和61年に撮影された写真を頼りに、同じ場所を探し当てて昔と今の違いを発見したり、古川町景観デザイン賞を受賞した建物を見学したりしました。
片町泰司さんは「かんなごとの切れ味の違いで、削れる木の皮が薄くなったり厚くなったりして、違いが分かって楽しかったです。飛騨の大工さんや飛騨の技が全国に広がっていて、すごいものだなと思いました」、林泉乃介さんは「パズルみたいに作ってある木組みが面白かったです。『雲』は昔の大工さんのサインだったことなど意味が分かりました。最初はなぜ『雲』を付けるのかが分からなかったけど、知ることができて良かったです」と感想を話しました。