7月18日(金曜日) 飛騨市図書館、オンライン
地域から必要とされる図書館の未来を考える取り組みとして「飛騨市図書館 未来ミーティング 2025」が開催されました。
来年度から5年間にわたる飛騨市図書館運営の指針となる「第3期飛騨市図書館運営方針」の策定が進められており、同館に新たな価値を見出したり、より身近で利用しやすい施設にするため、課題や今後のあるべき姿を模索しているところです。
今年1月に有識者を招いたワークショップが行われ、今回はそこから得られた成果を副館長の西倉幸子さんが報告。また、ワークショップを指導した東京科学大学准教授の鳥谷真佐子さん、東京国立博物館の阿児雄之さん、公立小松大学特任准教授の野口淳さんらもオンラインで参加して意見を述べました。
西倉さんは、同館は本の貸し出しだけでなく、小中高生や親子、市役所や学校の関係者、観光客など幅広い人がさまざまな目的で利用し、人と人がつながる場にもなっていると報告。また、利用された書籍の傾向を分析することで地域課題を把握できたり、困りごとの解決にもつながるなど「第2の市役所」にもなりうる場だと指摘しました。「計画に沿ったことだけでなく、市民の皆さんのアイデアをとりこめるような自由な方針になれば」「皆さんの考えていることを集約したり、いろんな人や情報が集まることで、それぞれをつなぐ『ハブ』のような場になれたら」などと思いを語りました。
図書館をよく利用するという古川町の桜井和幸さんは「本を借りるだけの場所として認識していましたが、いろんなことをやっていると分かりました。特集コーナーなども今までは『ああ、こんなものがあるなあ』としか思わなかったんですが、今日の話を聞いて、図書館として情報発信するという趣旨でやっているんだと改めて認識しました」と話していました。
9月7日(日曜日)10時00分~12時00分には同館で、市民も参加して語り合う「図書館タネまきワークショップ」を開催します(参加無料)