7月23日(水曜日)さくら保育園
保育士らの学びの場となっている「飛騨市保育研究会」の研修会が開かれました。
これは日々、子どもたちの正しい発達に努める保育士の資質向上のため、毎年開かれているもので、この日は市内7か所の保育園と神岡・古川両子育て支援センターの保育士の皆さん約70人が参加しました。
今回は市が乳幼児のために定期的に行っている発達サポート「身体調和支援」がテーマです。
身体調和支援は子どもがスプーンや茶わんを持つ時の手指機能、食事を上手にとるための口腔機能といったさまざま運動機能や脳の発達を促すため、母親が子どもの手足や口の中、頭皮など体のあちこちをマッサージして機能の発達を支援するプログラムです。
講師は市内の子育て支援センターで母親らに定期的に指導している、群馬県の(株)ゆう地域支援事業團代表取締役で保健師の町村純子さんです。
町村さんは「子どもはお腹にいる時から、すでに誕生して歩行までの動きを脳にインプットしているといわれます。生まれて歩き始めるまでには人が生きる基本的な力として、視覚や味覚などの五感を始め、筋肉や関節の動き、揺れや速度に対する感覚を身につけます。また、歩行までの運動は脳をつくる基礎になります」などと、身体調和支援の大切さを教えました。
このほか発達の異常など保護者が抱えるさまざまな困り事や、過去に発生した給食をのどに詰まらせる誤嚥(えん)による事故、また子どもに合わせて変化する子育てグッズなどについても紹介しました。
また、研修会では県の「架け橋プログラム」事業で、さくら保育園と古川西小が合同で取り組んだ「ACP(アクティブ チャイルド プログラム)・リズムジャンプで体を動かそう」や、町村さんが考案した育ちの10ポイント「10BHS」で紹介されているマッサージなどについても体験しました。