7月29日(火曜日) 市役所
「ダイバーシティのまちづくり」に向け、市民の皆さんにさまざまな視点から現状や課題などについて理解を深めていただく「ダイバーシティ推進リーダー(仮称)養成講座」が開催されました。
ダイバーシティ(Diversity)とは「多様性」を意味する言葉で、さまざまな違いを持った人々が互いを認め合い、誰もが自分らしく共存できている状態のことを指します。今回の養成講座は、さまざまな学びを通してダイバーシティへの理解を深めてもらい、自分ごととして考えていただこうというもの。誰もが参加でき、年に3~4回ほど開く研修会や講演会、映画上映会などを計3回受講していただくと「ダイバーシティ推進リーダー」として認定・登録されます。
今回は、外国人支援に携わりながら日本語講師として活躍する見廣貢輔さんを講師に招き、「多文化共生」をテーマに実施しました。見廣さんは、日本の総人口に占める在留外国人の割合や、在留外国人のうち外国人労働者の占める割合などが増加しつづけている現状を報告。飛騨市でも令和6年6月末時点で251人の在留外国人が暮らしていると紹介しました。
多文化共生には、自然に会話が生まれるような環境づくりや実生活に役立つ支援が大切だと指摘し、「見かけたらあいさつをしたり、気軽に声かけをすることが重要な一歩になります」と呼びかけました。また、ボランティアで日本語教室を主宰する岩塚久美子さんが、これまでの体験などを交えて多文化共生への思いなどを語りました。
この日は、市内で入国後講習として日本語や日本の生活について学んでいるインドネシア出身の7人を含む30人ほどが参加。互いに自己紹介をしたり、日本へ来た理由や好きな食べ物などを尋ねたりして交流しました。
神岡町から参加した鍛冶美佳さんは「一生懸命日本の文化になじもうとして頑張ってくれる謙虚な姿に感動しました。困ってみえる時は少しでも手助けできたら」と話していました。