9月3日(水曜日)市役所
市民の健康増進と地域活性化のため、耕作放棄地で栽培されている薬草の商品化を進める「飛騨市里山資源活用協議会」(中畑広一会長)は、メナモミ100%のタブレット食品「稀薟(きれん)」を開発しました。
メナモミはキク科の一年草で、中国では「稀薟草」の名で、古来漢方として利用されています。飛騨市では九州大名誉教授で薬学博士・正山征洋氏の協力を得て薬草としての効能に注目、商品化することになりました。
メナモミは市の集落支援員2名が遊休農地4000平方mを活用して栽培。大阪市のアパレルメーカー(株)ダブルニット(若原孝徳代表取締役)に商品化を委託しました。
3日、市役所で記者発表が行われ、都竹淳也市長は「薬草によるまちづくりの中でも、メナモミはエース級。市内では高血圧の割合が多いという課題があるので、こうした有用植物を普及させ、健康の流れを飛騨市からつくり上げたい」とあいさつ。
同協議会は市内で見られる有用植物を通して健康長寿社会に寄与する食品開発や、放棄地の利活用を通じて地域の活性化に貢献するのが目的。一昨年はノブドウを使ったリキュール酒「百寿のしずく」を開発しています。