9月10日(水曜日) 河合小学校
河合小学校の児童や保護者を対象に、かつて地域で起きた災害や身近な防災対策などについて親子でふれ合いながら学び、防災を考える機会にしてもらおうと、「防災DAYキャンプ」が開催されました。
当日は親子42人が参加。飛騨市防災士会河合支部のメンバーや市職員が講話やワークショップを行いました。
講話では、市危機管理課の吉川慶さんが過去に河合町で起きた水害を振り返り、早めの避難を呼びかけました。また、避難の際の持ち物や移動手段などをあらかじめ決めておく「災害・避難カード」の作成を勧め、記入の仕方などを紹介。避難を決断してから準備し、移動するまでには予想以上に時間がかかると指摘し、「事前に準備しておけばすぐに避難できます」と強調しました。
ペットを連れて避難する際に使うキャリーケースにもふれ、「発災時にペットがすぐに入ってくれるとは限らない」とし、「日ごろから慣れさせておくことが大切」などと説明。最後に「正しく恐れて早めの避難を」「『いつ避難するか』でなく『いつまでに避難を完了するか』を意識して」「晴れているうち、明るいうちに避難を」「あなたが避難すれば周りの人も避難する」などと呼びかけました。
後半は、参加者が持ち寄った各家庭の非常用持ち出し袋の中身を確認し合いました。水の要らないシャンプーや指に巻いて使う歯磨きシートなど、各家庭ごとに準備している持ち物の違いを知って参考にしました。また、避難生活で心の癒しとなるお菓子をビニール袋に詰め、バッグのようにして持ち運びしやすくした「お菓子バッグ」作りにも挑戦。子どもたちはたくさんのお菓子に目を輝かせながら作っていました。
参加した児童は「過去にあった角川の災害の話を聞いて『こんなことがあったんだなあ』と思ったし、他の家庭の防災バッグの中身を見て『こういう物があったら安心だなあ』とか『便利だなあ』と思う物がたくさんありました」と感想を話しました。