10月2日(木曜日)古川中学校
市避難所運営協力防災士と古川中1年生、地元住民ら約300人による大規模な避難所運営訓練(11月15日)を前に、今年8月、協力防災士の皆さんと学校関係者らが考えた訓練内容を生徒たちが検討し、練り上げる「ガヤガヤ会議第2弾」が開かれました。
飛騨市ではこれまで市主導で防災訓練を行って来ましたが、世代を超えた学び合いを通して防災力を強化しようと、今回初めて中学生が訓練内容を企画することになりました。
この日は昨年訓練に参加した生徒の中から2年生26人が参加。名古屋市のNPO法人レスキューストックヤードの栗田暢之代表理事が能登半島地震など被災地の避難所の現状に関して講義を行った後、生徒たちは防災士と学校関係者らが考えた訓練内容を精査して意見を出し合い、発表しました。
生徒たちは5つのグループに分かれ、それぞれ清潔で安心なトイレ(T)、適温でおいしい料理(K=キッチン)、熟睡できる就寝環境(B=ベッド)のほか運営、環境について考え、T班は「マニュアルを作って1年生に贈り、仮設トイレを自分たちで組み立てる」、K班は「イスのサイズを考えたり、皿に絵を描いたりして場を明るくする」、運営班は「避難所の危険個所を確認する」といったさまざまな意見を発表しました。
この後、栗田代表理事が「短時間でいろいろな意見が出ました。中学生ならではの工夫もあり、参考になるものばかりでした。訓練では避難所をイメージし、改善してほしいと思います」と講評しました。
古川中学校は古川地区拠点避難所に指定され、訓練当日は同校から「防災マイプロ」に取り組む1年生120人が参加し、防災士の皆さんと協働してT・K・Bを中心とする避難所運営に当たりながら「共助」について学びます。