10月7日(火曜日) 黒内果樹園
古川西小学校の3年生児童30人が、古川町の黒内果樹園で栽培体験として関わってきたリンゴが収穫時期を迎えたため、同園で収穫体験や選果場の見学を行いました。
同校では、総合的な学習の時間の一環で「ふるさと学習」として、3年生児童がリンゴの栽培体験を行っています。生産者の皆さんの生の声を聞いたり、現場で作業を間近に見ることで、携わる人々の努力や願いを知ったり、地域のために自分たちができることを考えてもらおうと行っている取り組み。これまでに摘果作業や、リンゴの表面に名前や好きな模様を付けた世界で1つの「Myリンゴ」を作るためのシールを張る作業などを行ってきました。
収穫体験では、同園の天木政彦さんが「実を引っ張ったりせず、折れないように枝を持って実を横に引くと簡単に取れます」「来年に実が生るところがあるので、できるだけ枝を折らず、リンゴの軸から取るようにして」などと実演しながらアドバイス。児童らは各々の「Myリンゴ」を見つけると、枝が折れないように慎重にリンゴを収穫し、採れたリンゴを見て笑顔を見せました。
塩屋飛向さんは「苗字の『塩』や、好きな数字の『17』が浮き出るようにシールを張りました。リンゴにシールを張るのが難しかったけど、きれいに字が出ていてうれしかったです」と満足気でした。
収穫後は選果場を見学。天木さんは「形が良くて色がきれいで、傷のないものが箱入りになって高く売れます」などと紹介しました。大きさごとに等級があり、手作業や機械を使って仕分けをすることも説明。児童らは仕分けをするベルトコンベアにリンゴを載せる体験も行い、収穫から選果、梱包など一連の流れを学びました。「ひろさき早生ふじ」と「涼香の季節」の2種類のリンゴの試食もあり、美味しそうにほおばっていました。
南結華さんは「箱の作り方や、ベルトコンベアにリンゴを横向きに置くと機械がリンゴの大きさを測ることが勉強になりました」と話していました。