10月11日(土曜日) 学校法人CoIU事務局
飛騨市で2026年4月に開学する飛騨地域発の4年制大学コー・イノベーション大学(通称:CoIU/コーアイユー)が、地域住民向けの大学説明会が学校法人CoIU事務局(旧 料理旅館初月)で開かれ、大学の概要や取組みを聞こうと約30名が訪れました。
まず高木朗義副学長よりCoIU設立に向けて2020年に飛騨市との間で大学設置に関する包括支援協定を結んでから今年8月29日に設置認可を受けるまでの歩みに話があり、その後に大学の特色について説明がありました。CoIUは共創学部共創学科の単一学部の大学で、メインキャンパスは飛騨市古川町全体。全国には15か所のサテライトキャンパスを予定しているとのこと。カリキュラムは「理論×対話×実践」を軸としていることが特徴的で、1年生は飛騨市にて地域と関り学びを深めていき、2年生は全国でボンディングシップ(各地域の企業や自治体などとプロジェクトに取組む実践型長期インターンシップ)、3~4年生では社会課題に対して自らのプロジェクトを実践するか、教員の先端的取組みに参画するなどして学んでいくとのことです。また、宮田裕章学長や高木副学長を始めとした大学教員の紹介があり、飛騨市役所の協力による「地域教養科目」として市長、市職員、伝統や文化を支える地域の人からの講義も予定していることが紹介されました。
続いて学生支援課の宮原知沙さんからは、当日行われていた全国薬草フェスティバルとコラボした高校生向けのオープンキャンパスや全国から高校生が集まり合宿を通して地域の活性化に取り組む「共創サマチャレ」の参加者が今月4日に飛騨市でイベントを企画し実施した事例など開学に向けてのさまざまな学生イベントについて説明がありました。
CoIUは従来の大学のように一つのキャンパスに学生が集まるのではなく、まちなかキャンパスとして一号館(旧 料理旅館初月)、二号館(壱之町空き家)、三号館(スペランツァホテル)、2027年度からは飛騨古川駅東で開発中のsoranotaniを予定。これは、令和4年度大学設置基準等の改正があったことから実現したとのこと。説明会の参加者からは「不安と期待のある説明会だった。大きなキャンパスではなく、まちなかキャンパスを選択したことに期待を感じる。またこういった説明会があったら参加したい」との感想がありました。
また、説明会では「大学側は準備を進めているが、地域側でできることは何があるか」といった質問があり、高木副学長からは「大学では地域との対話が必要だと感じています。これまであまりいなかった若い学生がまちなかを出歩きます。地域の方には学生や大学関係者と会話・バイト・すまいなど生活の場での関りを持ってもらえるとありがたいです」と回答がありました。
大学は、1学年の定員が120名(4学年で480名)。すでに9月から入試をスタートしており、10月以降も入試が順次行われていくとのことです。