10月11日(土曜日)、12日(日曜日) 飛騨市文化交流センターほか
全国の薬草団体が集い、取り組みや成果の発表、薬草や野草等の商品の販売、ワークショップなどを行う「全国薬草フェスティバル in ひだ」が開催されました。
薬草をテーマにした「飛騨市薬草フェスティバル」が10年にわたって行われてきましたが、昨年に全国レベルの規模へと拡大。名称もリニューアルして企画されました。今年は2日間の開催で、北海道から沖縄までの123団体が参加しました。
メーン会場では、ヨモギやクロモジなどの薬草や野草を使ったお茶やお菓子、小物、精油などの販売、手ごね石けんや蜜蝋バームを手作りするワークショップなどがあり、大勢の愛好家が訪れました。
日本新聞インキ(株)のブースでは、刈り取ったヨシを有効活用した布製品の販売の他、ヨシの繊維から作られた「ヨシ糸」を使ってオリジナルのコースターを作るワークショップがありました。高山市国府町出身で、この日は京都市から訪れた渡邉直美さんは「身近にある野草の生かし方を学びたいと参加しました。ヨシの活用は、今日ワークショップに参加して知りました。自然素材の生なりの感じが良くて愛着が湧きそうですし、コースターとして使うので、お茶を飲む時間が楽しくなりそうです」と喜んでいました。
初出店した高山市国府町の「みんなの庭」の皆さんは、乾燥ナツメの試食やナツメ茶の試飲、ナツメを使ったお菓子などを販売しました。代表の岡田絢子さんは「飛騨地域でも食べられることが少なくなったナツメを若い人に知ってもらおうと、今日はドライフルーツのように気軽に食べられる乾燥ナツメを中心に用意しました。飛騨のナツメに興味を持ち、見直していただけたら」「薬草や野草に興味のある方々がたくさん来場され、質問したり教えてくださいます。すごく楽しいですし勉強にもなるので、今後に生かしていけたら」と話していました。
町なかの飲食店ではヨモギやメナモミなど薬草を使った料理や飲み物の提供、スタンプラリーなどもあって盛りだくさんの内容で、訪れた人は楽しいひと時を過ごしました。