10月16日(木曜日)古川小学校
飛騨牛やホウレンソウ、米など市内で生産されている農畜産物を使った「ふるさと給食」が市内の小中学校と保育園で行われました。
ふるさと給食は飛騨市の農業や生産者に対する理解を深めてもらおうと、年1回行われています。この日、古川小ではホウレンソウ農家の柳裕治さんによる「出前授業」も行われました。
出前授業は3年生の2クラスで行われ、飛騨農林事務所農業普及課の技師・柴田知実さんも加わり、クイズを取り入れながら「飛騨ほうれんそう」の特長や作り方、品種、豊富な栄養などについて解説しました。
柴田さんは「ホウレンソウは冬においしい作物ですが、飛騨では涼しい気候を生かして夏もおいしいホウレンソウが収穫できます」などと話し、“ひだのほうちゃん”のキャラクターを作って商品のピーアールに努めていることなどを紹介しました。
柳さんは畦畑地区にある約50アールの圃場でハウス栽培を手掛けられています。出前授業では箱に詰められたホウレンソウを見せて「1箱に20袋入っています」と一人一人に持ってもらったり、大小2種類のホウレンソウを示して商品規格などについて教えました。また、児童の質問に答える形で「おいしいホウレンソウの見分け方」についても話しました。
メニューは施設によって異なりますが、食材は飛騨牛とホウレンソウ、米など同じものが提供されました。同校のメニューは「ほうれんそうのごまドレサラダ」「飛騨牛のすき焼き煮」「煮豆」などです。
給食をいただく前、学校栄養職員の滑谷さくらさんは「今日はおいしい食べ物がたくさんあります。農家さんの思いもたくさん詰まっています」と食材一つ一つを紹介し、飛騨市産のメリットについて「新鮮で安心できます。輸送距離も短いので環境にやさしく、地域の活性化にも役立ちます」と話しました。
児童の一人、牛丸菜々子さんは「ホウレンソウが大好き。ごまドレサラダがとてもおいしかった。今日は農家の仕事はたくさんあり、苦労がよくわかりました」と。また森本富喜さんは「目が元気になったり、かぜをひきにくくなったり、血をつくるのを手伝ったり、ホウレンソウの良いところはいっぱい。ふるさと給食がもっとあるといい」と笑顔を見せていました。

