10月25日(土曜日)~11月24日(月・祝) 飛騨市美術館
「京都画壇で学んだ郷土画家 玉舎春輝展~華麗なる歴史画・山水画の世界~」が11月24日まで飛騨市美術館で開かれています。
玉舎春輝(本名=秀次郎)は明治13年、旧大野郡上枝村下之切に生まれ、その翌年に当時の吉城郡古川村で陶器業を営む玉舎家の養子に迎えられました。古川小学校の代用教員、吉城郡役所の臨時雇などを経て明治32年、19歳で画家を志して京都へ。円山派の山元春挙に入門し、「春輝」の号を受けました。その後、文展などで入選や入賞を重ね、若くして京都画壇の中堅画家として活躍。文展の廃止後に設置された帝国美術院への不出品を表明した有志とともに「日本自由画壇」を創設し、その後も精力的に創作活動を行いました。
今回は屏風や掛け軸を中心に、伝統的な山水画や花鳥画、中国の歴史画、戦争画などの作品44点、大涌谷や伊吹山など各地の自然や農村の風景、昆虫や花々などを描いたスケッチ帳、当時を伝える写真や書簡など数十点を展示。鮮やかな色彩や壮大な描写といった玉舎春輝の特徴が存分に発揮された作品の数々を堪能できます。
上屋美千弘館長は「中国から伝わる伝統的なモチーフを描いた山水画や花鳥画をはじめ、昭和18年の戦争の真っ只中に描いた戦争画を展示しています。鮮やかな色彩や壮大な世界をぜひ鑑賞してください」と来場を呼びかけています。
開館時間は9時00分~17時00分(最終入館は16時30分)で、月曜休館。入館料は一般200円、高校生以下無料など。11月16日(日曜日)は「家族ミュージアムの日」として無料でご覧いただけます。11月3日(月・祝)も「岐阜ふるさとを学ぶ日」として無料です。また、会期中に1度有料で入館いただいた方は、その際のチケットを提示いただくことで、期間中は何度でも無料でご覧いただけます。
関連イベントなど詳細は「京都画壇で学んだ郷土画家 玉舎春輝展ー華麗なる歴史画・山水画の世界ー」をご覧ください。









