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「絹絵」に挑戦するワークショップが開かれました

印刷用ページを表示する掲載日:2025年11月11日更新

11月9日(日曜日) 古川郷土民芸会館

飛騨市美術館で開催中の「玉舎春輝展~華麗なる歴史画・山水画の世界~」の関連イベントで、絵画作品の基底材として古くから用いられてきた「絵絹」に日本画の絵具で思い思いの絵を描くワークショップ「絹絵を描く~季節のモチーフを『絵絹』に描いてみよう~」が開催されました。

絵絹は、絵画専用に特別な加工が施された絹織物の一種で、国内ではその100%近くを各務原市で生産しています。この絵絹を用いた「絹絵」は、ふわっとしたボカシがきれいに入る、柔らかい空気感を含んだ表現ができるなどのメリットがありますが、絵画を仕上げるまでの工程に独特な手間がかかるため敬遠されがちだそうです。

今回は、玉舎氏の作品の多くが絵絹に描かれた「絹本」であることから、この機会に伝統的な素材を使った昔の描き方などを分かりやすく、親しみながら体験してもらおうと企画されました。同館で「絹絵」に取り組むワークショップは初めてだそうです。

今回の講師は、日本画家の宇城翔子さん。宇城さんは、岩絵具など日本画用の絵具の特徴や使い方、絵を補強する裏打ちの手法などを紹介した後、今回挑戦する簡略化した絹絵の制作手順やコツ、絵具の溶き方などを指導。「絹絵は裏が透けるので、表だけではなく裏からも描くことで奥行きを表現できます」「こまめに色をチェックしながら描いて」などとアドバイスし、作業を始めました。

今回は、飛騨市や高山市から19人の応募がありました。絹絵は初めてという人が多く、絵具を指で溶いたり、普段とは勝手の違う絹の質感に戸惑いながらも興味深そうに挑戦。門松やナンテンなど用意された季節のモチーフを下絵に、慎重に筆を動かしていました。

鏡餅とナンテンをモチーフに描いた古川町の岡田由起子さんは「絹絵はなかなか体験できないこと。岩絵具を指で溶くことから始め、作品を完成させるまでを体験でき、楽しくてあっという間に時間が過ぎました。作品はお正月に飾ります」と喜んでいました。

当日の様子

「絹絵」に挑戦するワークショップが開かれました
「絹絵」に挑戦するワークショップが開かれました
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「絹絵」に挑戦するワークショップが開かれました
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