10月19日(土曜日) 飛騨市民病院
飛騨市民病院のさまざまな取り組みや、飛騨市の医療や防災などについて楽しみながら学ぶ「第13回飛騨市民病院 病院祭」が、同病院の敷地内で開催されました。
「地域で支え合い未来へつなぐ地域医療」をテーマに、地域医療や健康、防災について改めて考えてもらおうという催し。黒木嘉人院長は「飛騨市民病院も20周年。今回は、東町商店街歩行者天国とコラボし、消防、警察の皆さんの協力も得て、病院を会場に地域の方々と非常に近い距離で実施します。この催しを通じて、未来へ向けた地域医療につなげていきたい」と思いを語りました。
院内のバックヤードを巡るツアーでは、内視鏡や放射線で検査をする部屋や各種機器、救急外来、患者さんらの憩いの場でもあるデイルーム、霊安室などを見学し、それぞれの場所で担当の医師や職員から分かりやすく説明を受けました。同病院の特徴の一つでもある、鼻孔から入れる細めの内視鏡をさわったり、昨年導入された最新のMRIを見学。参加者は、普段はなかなか見ることのできない裏側を見て感心していました。
また、総合案内の待合所では同病院の医師の他、飛騨警察署や飛騨市消防本部の職員によるプチ講演会が行われました。中林玄一医師は、アレルギーに関する最新の知見などについて紹介。自然素材のものでも使い方によってはトラブルが生じることや、ステロイドの使用についての正しい知識を説明しました。
ものわすれ相談窓口「オレンジ相談なないろ」のスタッフによる脳体力測定、飛まわり会の皆さんによる指先で野菜摂取量を測るコーナーもあり、測定を希望する人で行列ができていました。飛騨市消防本部は、心肺蘇生法やAEDの体験の他、消防服を来て記念写真を撮ったり、水消火器での的当てなど小さな子どもも楽しめる催しを実施。餅つき体験やだんごまきなどもあり、大勢の人でにぎわいました。
院内バックヤードツアーに参加した神岡町の荒垣禅康さんは「市民病院は診察で良く来るので見慣れていますが、裏側は入らないと見れないので、今日は見ることができて良かったです。MRIがとてもきれいで、こうした機器が市民病院にあることを知ってびっくりしました」などと感想を話していました。